廃棄される運命であった綿布団を日本全国をまわり自社にて回収し、再資源化するプロジェクト。集められた綿布団は、国内工場にて再処理され、フェアトレード認証のオーガニックコットンを掛け合わせたハイブリッドな生糸になります。
今では手に入らない良質なコットンの風合いや独自の味わいが特徴であり、強度を高めるために掛け合わせたオーガニックコットンは、生産者たちの生活を守るとともに、製造工程においても環境負荷軽減の役割も担っております。
お客様から回収した行き場を失ったふとんは高度成長期の日本では高級品として扱われていました。当時、来客用に準備されたふとんはその家の評価を示す時代でも。そのため、高級なコットンを使用した布団を手に入れるために、無尽掛けなどの方法で積み立てをしていました。
しかし、現代では贅沢なコットン布団も重くて使いづらいという価値観が広まり、結果、廃棄を前提として作られた軽くて安価な化学繊維の布団が主流となったのです。
それでもなお、過去に様々な想いで作られた布団を大切にするお客様の声はやみません。
日々の生活において、身近であった寝具を廃棄するのではなく、なにかの形で残したいという声と、 環境負荷軽減のひとつの形として、私たちは中綿のコットンを糸に再生し、新たな製品づくりを進めていきます。